例のハッシュタグで来られた皆様には初めまして。ひつじ太郎先生からバトンを受け取りました、関西の小さな法律事務所で事務をやっております、いっちゃんと申します。
今回のブログは、普段の育児系(最近は家族のドタバタ系メイン ごくたまに真面目?と化してるけど)記事とは異なり、ツイッター(Xって言いたくないんだもん)での口調に近い形で綴っていこうと思ってます。ブログメインで私のことをご存じの方からすればちょっと毛色が違うのは愛嬌ってことで。
さかのぼること1か月前。相互フォローの先生が「法務系Advent Calendar」なるものの記事の募集をかけていらしたのに気づき、何をトチ狂ったか「なんか書いてみようかな… 試験の発表までは少し時間があるし」と思ったのがこの酔狂の端緒。
こどもの一人に「いやあ、法務系Advent Calendar、やってみようかと思って」と言ったら、予想通り「ちょっと待って、母さん、法律事務所の事務でしょ(≒司法試験通ってないでしょ)? それに母さんの職場の内容って、企業法務とは全然違う(=クレサラ系)やん?」とほとんど「この人正気か」レベルでがっつり突っ込まれる。まあ、オカンの仕事内容を知ってたら、そりゃ言うわ。腹が立つ程度に正確すぎるけど。
気を取り直して。企業法務って、なんだろ。上司は企業の顧問なんてないし、子どもが指摘するまでもなく職場はクレサラ系事務所。9分9厘、個人の債務整理か家事手続で法テラスが余裕で使える人が多数(上司については歩くプロボノかもしれん)。
こんな職場の事務なんで、私がもつ企業法務のイメージは、少し前に読んだ「関西スーパー争奪 ドキュメント 混迷の200日」…のような株主総会のこととか平成初期に読んでた城山三郎の企業小説とか…ううむ、偏りがある上に、表面的にもほどがある。
何を書けばええねん…企業を相手にするような訴訟なんて往年の過払い関係でバリバリやりあってた時以外はそうそうないよ…しかもあれは上記のイメージとも全然違うやん…
と悩み続けて4週間目。ある方の言葉をふと思い出した…よし、これでいけそう。
敬愛するH先生、あの時の言葉、勝手に使わせていただきます。
「なあなあ。」と前述のわが子に「あ〜たの考える、企業法務ってどんなイメージなん?」と話を振ってみる(これだけネタにしちゃうと、こどもに何らかのネタ料を払わなあかんかな。それの履行をした折には、ツイッターでつぶやきます)
「ううむ…何かことがあったとき、法律的にどうなのか尋ねて来られて、それについて回答するってイメージ?」
「…確かにそう思うよね。ただ、そういうのは、比較的小規模な会社やと思うよ。大きな会社が抱えている法務部だったら(企業内弁護士もいるレベルだから)、法律的にどうかなんてのはすでに調査済みのはずやで?」
「…せやな」
「学生時代からお世話になってる(弁護士の)先生にごちそうになったことがあるんよ、父さんと一緒に。父さんは法学部出身じゃないことも踏まえて、この先生がどういう仕事をされているか、話してくださったんよ」
「へえ。」
「企業の顧問弁護士は、相談されたときに『これ、法律上こうなってるから無理ですね』とあっさり言ったらだめ。法律の文言等からはひねり出せない法的な解決方法について『なんとかなりませんか』と相談しに来られているから。それを考えるのが企業法務の顧問弁護士だって。」
「…なるほど…」
「でもね。そういう話、ばかりでもないよ」と私。
「家族でやってる小さな会社でもそれぞれの考え方が違ってくると、分けなくちゃいけなくなってくるでしょ。どう分けるかも企業法務の一つ。」
「…ああ。親子でも意見が一致するとは限らんもんね」こら、妙に納得しないw
耳目を集めるような親子喧嘩、ありましたね、そういえば。リアルに聞いている話では、もう少し血縁が薄めでしたが。
私の場合、合格して実務家に就くころには、体力的な面を考えても大きな会社の法務なんて考えにくい。子どもらも独立しちゃってるだろうから。
ただ、この先、業務上知っておく必要があることは、街弁ないしその事務でも増える一方なのは確か。
それゆえ、皆様からご教示いただきたく、これからもよろしくお願い申し上げます。
明日は弁護士猫先生ですね。前日の駄文、失礼いたしました。
2024年12月07日
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